2021.10.29 Information

今、世界で起こっていること:国連UNHCR協会からのメッセージ

一般財団法人PEACE DAYでは、毎年特別会員の皆様よりいただいたご寄付の一部を、平和に資する団体様にご寄付させていただいています。
今年の寄付先5団体様からいただいたメッセージを、5回に分けてご紹介させていただきます。
第3回目の今回は、「国連UNHCR協会」からのメッセージです。

今、世界で起こっていること

現在、世界で紛争や迫害、暴力、人権侵害によって故郷を追われている人の数はどのくらいか、みなさんは想像できるでしょうか?

2020年末時点では、故郷を追われた人の数が約8240万人にのぼり、第二次世界大戦以降、過去最多となっています。
8240万人という数字は想像しづらいかもしれませんが、世界の人口77億人の1%、言い換えれば約95人に1人が紛争や迫害などによって避難を余儀なくされたことになります。

地域で見ると難民の出身国は、シリア、ベネズエラ、アフガニスタン、南スーダン、ミャンマーの5か国だけで、世界の全難民の約7割を占めており、難民を受け入れている国の約8割以上は発展途上国という現状です。
また故郷を追われた人の約4割は子どもたちです。

紛争や迫害、暴力、人権侵害などの要因に加え、新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、自然災害、気候変動などの新たな要因によっても、人々は住み慣れた故郷を離れなくてはならない深刻な状況に陥っています。

 

UNHCRと国連UNHCR協会の設立、思い

 

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、第二次世界大戦後の1950年、避難を余儀なくされ、家を失った何百万人ものヨーロッパ人を救うために設立されました。
当初は3年で難民の救済活動を完了し、解散する予定でしたが、設立から半世紀以上経った今日も世界中の難民の保護や支援に取り組んでいます。

年々、深刻かつ複雑化している難民問題を広く民間からも支えていこうという機運が世界的に高まり、国連UNHCR協会は国連の難民支援機関であるUNHCRの活動を支える日本の公式支援窓口として、2000年10月に設立されました。
日本社会で難民問題への共感と連帯の輪を広げるため、全国で募金活動や広報活動を行っています。

 

難民の生き抜く意志。その強さを、伝えたい。「UNHCR WILL2LIVE ムーブメント」の立ち上げ

 

 

昨今、報道ではアフガニスタンやミャンマーなどの情勢不安について取り上げられることが増え、難民問題を知るきっかけになった方も多いと思います。ただ難民問題というと難しい、怖い、遠い国の問題などのイメージが先行しがちで、多くの人に自分事として考えていただくには、とてもハードルが高いのも事実です。

そこで国連UNHCR協会は難民の「生き抜く意志」の力強さに焦点を当て、日本の人々に難民問題をより身近に共感していただくため、「UNHCR WILL2LIVEムーブメント」というプロジェクトを立ち上げました。

WILL2LIVE(ウィルトゥーリブ)は、 「難⺠=逆境を⽣き抜く意志を持ち、 困難を乗り越えようとする⼈」として捉えており、映画や音楽などの文化を通じて⽇本社会に難民問題に対する共感と⽀援の輪を広げていくためのムーブメントです。

6月20日「世界難民の日」には、音楽を通じて難民の人々に思いを馳せる「UNHCR WILL2LIVE Music」、秋には映画を通じて難民の現状を知る「UNHCR WILL2LIVE Cinema」を毎年、開催しています。他にも食やスポーツを通じた取り組みなど、様々な場面でこの「WILL2LIVEムーブメント」を展開しています。

 

「UNHCR WILL2LIVE Cinema 2021 募金つきオンラインシアター」が開催中

国連UNHCR協会はUNHCR駐日事務所と一緒に2006年から「難民映画祭」として難民を題材とした日本で唯一の映画祭を開催してきました。2019年からは「UNHCR WILL2LIVE Cinema」と名称を改め、昨年からはコロナ渦の新たな取り組みとして「UNHCR WILL2LIVE Cinema 募金つきオンラインシアター」を開催しています。

難民をテーマとした映画を通じて難民問題への関心を高めるこの取り組みでは、これまでに世界各地から集められた約240作品を上映し、10万人以上の方に参加いただきました。

今年は10月1日(金)~11月14日(日)の間、日本初公開の難民を題材とした5作品をオンラインで配信します。ヨルダンにある難民キャンプからプロのサッカー選手を目指すシリア難民の青年を追ったドキュメンタリーをはじめ、命懸けで避難の旅をしている人々、少数民族であるロヒンギャの人々の声なき声をとらえたドキュメンタリーを視聴することができます。
視聴料を1度支払うと期間中は何度でも見放題。視聴料の一部は「観る支援」として、日本国内の難民問題の啓発活動に活用されます。
また3000円以上の視聴にお申し込みいただきますと、先着500名に難民の女性たちが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とユニクロと連携し一緒に作製した、限定ブレスレットをプレゼントしています。

厳しい境遇にあっても生き抜こうとする意志(=Will to liveウィルトゥーリブ)を持つ難民の人々の不屈な姿、彼らの持つ勇気や希望を、この機会に触れていただければ嬉しいです。

国連UNHCR協会

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