PEACE DAY財団では、活動を応援してくださっている特別会員の皆様からいただいた会員費の一部を、毎年平和活動に取り組む5つの団体にご寄付させていただいています。
今年の寄付先団体の皆様よりメッセージをいただきましたので、ご紹介いたします。
3団体目は、日本へ避難してきた難民の方々へ就労・キャリア支援を行う『NPO法人WELgee(ウェルジー)』です。
WELgeeは、紛争や迫害などから逃れ日本にやってきた難民たちが、経験や専門性を活かし、希望を持って日本で人生を再建するため、就労・キャリアに特化したプログラムを運営するNPOです。
紛争や暴力、人権侵害などにより、現在世界では1億人以上が故郷を追われています。実は、私たちの暮らす日本にも、平和を求め逃れてきた「難民」と呼ばれる方々が暮らしています。
迫害や政治不安の恐れ等から故郷を離れざるを得なかった人々は、来日後、政府に難民として認めてもらうための申請を行いますが、長年にわたり難民認定の割合は1%以下にとどまっています。
難民認定を待つ間、6ヶ月間の在留資格を更新し続ける彼らは、不安定な法的地域や日本社会からの断絶、そして母国の複雑な状況が続く中で、精神的に厳しい日々を過ごしています。
さらに、2021年にはウクライナやアフガニスタン、ミャンマーでの人道危機から、日本に逃れてくる方々も増えました。
戦争のトラウマや、今なお続く迫害の恐怖により、大きなストレスを抱えながら日本で生活をする彼らに対する公的な支援は限られており、日本での定着のための日本語教育や、自立のための就労を、自分たちの力のみで行わなければならない厳しい現状があります。
私たちWELgeeは、そんな難民の方々の伴走者として、就職・キャリアを切り口に、彼らの日本での人生再建を支援しています。ウクライナやアフガニスタン、シリア、アフリカ諸国などの40カ国、300名以上の難民に対して、一人ひとりの個性や職歴、ライフプランに合わせた就職支援を行っています。
【動画:https://youtu.be/YWt8NhQu8Yk】
難民の方々が日本でキャリアを再構築することで、難民認定のみに頼らずに、雇用にひもづく安定した安定した在留資格を得ることができます。それだけではなく、仕事を通じた自己実現や、収入向上による母国への家族の送金なども可能になります。
また、紛争や迫害により母国でキャリア形成の機会を得られなかった難民に対して、社会人大学院への推薦や、ITスキルの習得機会を提供する育成事業を運営しています。
育成事業では、難民の方々が日本の就職活動について学ぶキャリア教育プログラムや、社会人メンターとともに、自己内省と就職活動を行うメンターシッププログラムや、ビジネス日本語学習、ITスキル習得などの、個々人のニーズにあったスキル開発機会を提供する、スキル開発プログラムを運営しています。
WELgeeでは、2025年までに100名以上の難民が自らの専門性を活かした仕事に就職している状態を目指しています。さらに、600名以上の方々に対して、キャリア教育やスキル開発の機会を届けます。
「私を受け入れてくれた企業との出会いは、私の人生を大きく変えました。WELgee、そして私を受け入れてくれた企業に心から感謝しています。」
これは、WELgeeが伴走をして、IT企業での就職を果たしたアフガニスタン難民の青年の言葉です。
迫害から逃れた難民の方々の人生は、受け入れ側の日本社会でどのような人たちと出会えるかに大きく左右されます。
PEACEDAY財団様から賜りましたご寄付は、難民の方々が日本でキャリアを築くためのトレーニング機会を提供する育成事業と、一人ひとりのライフプランや、個性や職歴に合わせた就労サポートを行う就労伴走事業のために大切に使わせていただきます。
WELgeeとともに、国籍問わず、意欲ある若者の背中を押せる仕組み作りを一緒に仕掛けませんか?
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