2025.12.09 Report

PEACE DAY MESSENGER Voyage log _vol.4 「見えない平和」

こんにちは。PEACE DAY MESSENGERの川口翼です。ピースボートで地球一周の船旅をしながら、平和のメッセージを伝えてきました。
現在は無事日本へ帰国し、110日間の船旅を終えた所です!

 

今回は船旅の最終盤に船内外で感じ、考えたことについて綴ります。

 

8〜12月に渡ってメルマガ記事を担当しており、今回は11月分のレポートです。

 

▼8月分はこちら

PEACE DAY MESSENGER Voyage log _vol.1

▼9月分はこちら

PEACE DAY MESSENGER Voyage log _vol.2 「船上ピースデイ!~平和のはじまりは目の前の人~」

▼10月分はこちら

PEACE DAY MESSENGER Voyage log _vol.3 「対話、音楽、スパイシー」

 

船内ピースデー!「見えない平和」を唄う

11月20日、「船内ピースデー」という企画が行われました。9月21日の「国際平和デー(PEACE DAY)」とは別に、ピースボートが参加者とともに様々な平和企画を1日中開催する日となっています。私は主にクロージングイベントの企画に携わりました!

 

イベントのテーマは「Enjoy peace, Feel peace!」。PEACE DAY MESSENGERとして活動を進める中で、自分を含めた特に日本に住む同世代の平和への無関心に直面してきました。そこで平和を真正面から訴え過ぎず、まず楽しみ、自分なりの想いを感じることを本企画の目的にしました。

 

選んだスタイルは平和音楽祭とインタビュー動画上映。船内5バンド合同によるフラッシュモブに始まり、サックスバンドやヤング合唱チームもそれぞれの平和への想いを音楽にして届けました。また、船内の友達が船内や寄港地で「あなたにとって平和とは?」とインタビューした動画も上映しました。その後この動画をテーマにしたオリジナル曲を演奏。親戚が原爆被害に遭われた方との共作によってこの曲は生まれました。

 

「旅することは好きだけど、平和に興味が湧かないわ」

自分を含めた同世代の本音を歌詞に盛り込み、目の前が平和だと中々気づけないのは平和が目に見えないものだからだと続けました。

 

「あなたにとって平和とは?」とインタビューした動画では環境によってとても答えが変化していました。日本人は「笑顔でいること」や「認め合うこと」と目の前のささやかな幸せを話す人が多い一方で、貧困や紛争に苦しむ国々の人は「明日物が盗まれる心配がないこと」「銃声が聞こえないこと」と切実な答えを返す人が少なくありませんでした。

 

戦後80年が経過し、形式上日本が平和であり続けたからこその「平和ボケ」。これはある意味で喜ばしいことかもしません。しかし、戦争を経験し平和に強い関心を持つ人々が居なくなる中、平和が脅かされる事態やその予兆に私たちは声を上げることができるのでしょうか。平和は目に見えず、小さな積み重ねによってしか実現しない非常に儚いものだと私は考えます。あなたも、知り、考え、行動する一歩を踏み出しませんか?

 

 

また、日中には「手に魂を込め、歩いてみれば」というガザのフォトジャーナリストを追ったドキュメンタリー映画を鑑賞させていただきました。こちらは当時未公開。感想も別途書かせていただきました!

(映画感想記事URLをここに記載)

 

 

真珠湾攻撃の舞台へーピースボートと船艦ミズーリ

また、ハワイでは真珠湾攻撃の舞台を訪れました。当時のアメリカの視点だけでなく日本の視点も交えた展示に、多角的に物事を見て伝える姿勢を学ばせていただきました。

 

皆さんは戦艦ミズーリをご存じでしょうか。沖縄戦などで使用されたアメリカの戦艦で、太平洋戦争終結の儀式も行われました。平和船で戦艦を訪れ、歴史を学べていること。当たり前ではない「見えない平和」に感謝して、平和な世界へ恩送りしたいと思える一時でした。

 

 

 

遠い世界が、近くなった

まだ今は船旅を終えた直後で、想いや考えを整理しきれていません。それでも地球一周をして今感じるのは、遠いと思っていた世界が、少し近くなったなということです。これから僕はアフリカで何かあれば折り紙交流を一緒にした男の子の顔が浮かび、ペルーで何かあれば飛行機で隣になった子の顔が浮かび、ハワイで何かあれば親切に接客してくれたバーテンダーの顔が浮かぶのだと思います。身の回りのこと、自分の故郷は勿論大事です。でもそれを支える「見えない平和」にもアンテナを貼っていきたい。そして「身の回り」を徐々に広げ器の大きい人でありたいです。人生の旅路はまだ続きます。これからの報告会や来月のメルマガ記事などの機会を通して、地球一周の船旅を振り返り伝えるべきことをより整理していきたいです。