2022.08.15 Monthly21

「PEACE DAY monthly 21 #10」開催レポート

毎月21日に開催している「PEACE DAY monthly21」。
10回目は、「世界を地球を救う旅」をテーマに開催しました。
 
世界中を旅しながら各国の片隅で暮らす人々の声なき声を聴き歩き、寄り添う活動に取り組む、活動家 森下雄一郎さん。ロシアを含むウクライナに隣接する5ヵ国での人道支援を撮影したドキュメンタリー映像を上映後、物資支援、移動支援、そして個別への緊急支援を通じて出会った約5,000人を超える避難民たちの真実をお伝えいただきました。
 
まず初めに、森下さんの活動をまとめた映像をご覧いただきました。そこでは、森下さんが撮影した映像とともに、深刻な世界の現状が映し出されていました。そして、森下さんが生み出した沢山の笑顔と幸せが映像の中に溢れていました。4分間の短い映像でしたが、心が熱くなりました。
 

映像上映「ロシアとウクライナでの人道支援」

続いて、人道支援を撮影した約40分間のドキュメンタリー映像を上映。
 

 
ロシアを含むウクライナ隣接5ヵ国の総移動距離は約10,000km。
映像では30を超える国境や駅、難民キャンプを周り、「物資支援」「移動支援」「個別の緊急支援」を行う様子や、そこにいる方々の現状や悲しみ、苦しみが写っていました。しかし、決して負の感情だけではありませんでした。
森下さんがたどり着いた人道支援センターでは、ロシアの大学生たちが主体となり、ウクライナからの避難民に寄り添っていました。森下さんは彼らから聞いた今最も必要な救援物資を車に目一杯詰め込み、約1,200の家族に届けました。この活動の最大の成果は、ロシアの若者たちと一緒にウクライナの人々に寄り添えたこと。「救援物資を届ける」ということ以上に価値のある支援だと感じました。
 
本来ならば今旅はこれで終わっていました。しかし、森下さんの世界旅をいつも応援してくれている昔からの仲間、AIさんの言葉で森下さんの旅は続いていきます。
AIさんは自身が取り組んでいるプロジェクトである「TAP(TAKE ACTION FOR PEACE)」より今旅への応援Tシャツを製作してくれました。その時添えられたAIさんの言葉をご紹介します。
 
「今何ができるか、We Can Take Action For Peace!!!!!!(TAP)!!!!
そのためにこのTAPアカウントがある。なので早急にTシャツを作ってその売り上げを寄付して、それを私も信用している人(ずーっと世界が平和に向かっていくように活動をしてて一回やって終わりじゃない、昔から動いてて今もずっと変わらずやってる森下雄一郎って人です)に託して平和のために使っていただきたいと思います。
是非世界平和のために一緒にTAPしましょう!!!」
 
怯えながら何十時間もかけてようやく安全な場所に辿り着いたウクライナの避難民の方を駅や難民キャンプで見かけ、森下さんは子ども達の辛い心に少しでも寄り添いたいという想いから、ぬいぐるみや室内用ボールを届けました。1人ひとりと顔を合わせて、心を込めて。森下さんはただ届けるだけでなく、子どもたちと一緒の時間を過ごしました。子どもたちには、少しだけ笑顔が見えました。
 
最後は、森下さんの温かいメッセージで映像は終了しました。

ロシアを含むウクライナ隣国5カ国。総移動距離、約10,000km。30を超える国境や駅、難民キャンプを周ってきました。その中で、最も救援が必要だと感じた10を超える場所でウクライナからの避難民を対象とした救援活動に取り組むことができました。
 
物資支援、移動支援、そして個別への緊急支援を通じて約5,000人を超える避難民たちの声なき声に、少しだけ寄り添うことができました。
数百万人と言われる避難民の総数からすれば、ほんの少しの人達への、ほんの少しの救援にしかなりませんでした。
 
それでも、、、これだけの人たちに寄り添えたのは、参加してくれた皆と一緒だったからです。
僕に託してくれて、本当にありがとうございました。
 

 

トークセッション

映像上映後は、井上さんとのトークセッションで、森下さんの現在の活動を深掘りします。
 

 
言葉が通じないことも多い中で「言葉じゃない会話」、つまり森下さんの表情や笑顔が森下さんの人格を物語り、想いが伝わっていると井上さんは仰っていました。
森下さんはプロバスケットボーラーを2009年に引退し、そこから活動家となりました。最初は「子供たちに夢を」という想いで活動していましたが、様々な人と出逢う中で自分自身の活動も変化していったそうです。

質疑応答

トークセッション後は、参加者からの質問にお答えいただきました。
 
Q.森下さんは色々な場所を周る中で、一人一人の差はないと感じていると思いますが、なんで争いが起こるのかと不思議では無いのですが?
A.世界を周れば周るほど争いが起きても仕方ないと感じる。人が信じる思想は強く、そのぶつかりは大きい。皆が幸せになりたいのは同じで、それぞれの人達の平和にどう寄り添うのかが問題である。世界平和で大切なことは理屈ではなく、目の前にいる人に「寄り添う」こと。
 
Q.資本の論理がある中で、誰一人取り残されない持続可能な社会は実現できるのでしょうか?
A.持続可能ではなくても、目の前の人を救いたい。大きいテーマを並べれば並べるほど人は動けなくなる。まずは自分の出来ることで目の前の人を助けたい。
 
また、質問だけではなく沢山の感想を頂いたので一部を紹介したいと思います。
 
・厳しい状況で、森下さんは常に笑っているのがすごいと思いました。その笑顔がまた相手にも繋がり、心と心が触れ合う姿に感動しました。
・寄り添う素敵な笑顔に感銘を受けました。
・水とか食べ物とかで救われることもあるけれど、避難民の子供たちにぬいぐるみを渡した時のように、心が温かくなるものに励まされることは必ずあるから、そういう支援も大切なことなのだなと感じました。

最後に、、

森下さんの映像、お話を聞いて感じたのは「とにかく声を聴く」ということ。そこに言語は関係ありません。言葉が通じなくても必ず想いは伝わります。頭で考える前に行動に移し、目の前の人を自分の出せる最大の力で助けてあげること。その想いが繋がれば、世界中の笑顔を少しでも増やすことが出来ると信じています。
 
WORLD JOURNEY 〜世界を、地球を救う旅〜
公式ホームページ《 https://www.send-to2050.com
 
次回の「PEACE DAY monthly21」は、8月21日(日)に開催です。
9月21日ピースデー、1ヶ月前特別企画になります。お楽しみに!
 
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