2023.02.07 Monthly21

PEACE DAY monthly 21 #15 開催レポート

毎月21日に開催している「PEACE DAY monthly21」。
15回目は「本から始めるピースデー 2023 ~PEACE POET・ピースな詩のオンライン オープンマイク」をテーマにトークセッションを開催しました。

毎年9月のPEACE DAY WEEKに開催している人気企画「本から始めるピースデー」がPEACE DAY monthlyに初進出し、世界の平和や反戦を願う詩を詠む、ピースオープンマイクを開催しました。参加者の皆さんが平和の思いを「言葉」にするPeacefulな時間となりました。

 

ピースオープンマイクとは?
今回のPEACE DAYでは、谷崎テトラ(放送作家、一般財団法人PEACE DAY 理事)さんと、並河進(コピーライター、ピースデー・ジャパン 共同代表)さんをモデレーターにピースオープンマイクを開催しました。ピースオープンマイクとは、『ピース』を考える時に、まずは一冊の本から知ることから始めてみよう!という趣旨のもとスタートしました。昨年のPEACE DAYでは、PEACE DAYの1週間前からピースオープンマイクを開催し、ピースな本の紹介や、自分の感動した文をみんなに共有しました。話し合うことや行動することも良いけれど、一編の詩から心は動くとテトラさんは仰っていました。

 

ピースオープンマイクスタート
今回は10名の方にピースオープンマイクにご参加いただきました。その中から何名かご紹介させていただきたいと思います。

*並河進さん
「My Hiroshima」という絵本を久しぶりに目にした時、ウクライナ戦争のこともあり、戦争が奪ったことや、失われたものへの想像力を並河さん自身が失っていたかもしれないと感じたそうです。そんな想いを「砂粒」という詩に込めて、今回は読んでくださいました。この詩では、戦争から時が経つと、距離が離れると色々な想像力を消し去り、ただ「戦争」という文字だけを残してしまうという意味が込められていました。戦争が一瞬にして奪う愛や色、戦争が生み出す苦しみや痛みに想像力を働かせることが必要だという優しい詩ながらも、戦争に対する意識の本質を感じる詩だと感じました。

 

*Yaeさん
美空ひばりさんの「一本の鉛筆」という曲をアカペラで披露していただきました。この曲には、一本の鉛筆と一枚の紙があれば一人でも反戦の意思を伝えることができるという想いが込められています。Yaeさんの歌声は、一つ一つのフレーズに強い想いが込められていて、大きな感動を与えてくれました。

 

*井上高志さん
PEACE DAY理事でもある髙橋歩さんの著書の一つである「ROAD TO WORLD PEACE」という本をご紹介いただきました。冒頭部分を音読していただいたのですが、その中でも「行動するのに理由なんていらない、わくわくセンサーを全開にして、まずは自分の感覚のままにふらふらと動き回ってみよう!」という文が印象的でした。井上さんの声に込められた想いと、髙橋さんの言葉が重なり、熱いエネルギーを感じることができました。

 

*岡田亜理寿さん
日本の仏教詩人である坂村 真民さんが詠んだ「二度とない人生だから」という詩を読んでくださいました。この詩には、どんなに小さな出来事や生き物でも、そのものの大切さや尊さを忘れないような人生を送ろうという想いが込められています。この詩は、自分の命がある奇跡や、人生に心を込めて生きようと改めて思うことができる自分の中でも大切な詩であると、亜理寿さんはお話ししてくださいました。

 

*関根健次さん
「ひとはなぜ戦争をするのか」という本を紹介してくださいました。この本ではタイトルにもなっているように、人間はどうして戦争をするのかについてアインシュタインとフロイトが真摯に向き合い、手紙を交わした様子が綴られています。戦争が起こってしまうことの残酷さを記しながらも、最後には戦争の終わりに向けて動き出すのは文化の発展であるとフロイトはまとめています。戦争に対する答えはそこまで難しくないのではないか?と気づかせてくれた本だと関根さんは仰っていました。

 

*谷崎テトラさん
山尾三省さんが死を迎える前に妻と子供へ向けて書いた「三つの遺言」をご紹介いただきました。三つの遺言は、特別に妻や子供へ向けた願いではありませんでした。でも僕が世界を愛すれば愛するほど、それは直接的に妻や子供を愛することに繋がると山尾三省さんは仰っていました。テトラさんの愛に対する想いをこの遺言を通じて感じることができました。

 

最後に・・・
今回は、「PEACE DAY monthly21」初の試みとなるピースオープンマイクでしたが、皆さんの心にあるピースを言葉を通じてダイレクトに感じることができた、本当に暖かい時間でした。お話しいただいた全員のことを紹介することはできなかったのですが、ぜひアーカイブの動画から開催の様子をご覧いただければと思います!文字では伝えきれない、その人の声や想いを自分の耳で聞いて、考えて、今度はぜひピースオープンマイクにご参加いただければと思います!

 

次回の「PEACE DAY monthly21」は、2月21日(火)に開催予定です。
テーマは、「MYANMAR NOW?〜ミャンマーの今を伝える〜」
ミャンマーでデモ撮影中に治安当局に拘束され、計10年の禁固刑の判決を受けたが開放されたドキュメンタリー映像作家の久保田徹さんをお迎えし、現在、ミャンマーの現状について感じていること、ミャンマーの人々への想いや、映像作家として伝える意義などについてお話を伺います。なお、ミャンマー関連映像を上映見込みです。聞き手は、PEACE DAY財団、井上高志代表理事と、関根健次理事です。

多くの皆さまのご参加を、心よりお待ちしております!

 

▼お申し込みはこちら
https://pdmonthly20230221.peatix.com