2023.11.30 Monthly21

PEACE DAY monthly 21 #24 開催レポート

毎月21日に開催している「PEACE DAY monthly 21」。
24回目のテーマは、「PEACE DAYオープンミーティング〜今私たちにできることを共に考える〜」。
 
今回は、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突で犠牲者が増え続けている今、私たちにできること、行動すべきことをPEACE DAYの理事の方と参加者の皆さんと一緒に考える時間となりました。40名以上の方にご参加いただき、今、現場で起きているリアルを伝えるとともに、Change.orgの署名への呼びかけも行いました。
 
■参加者紹介
*井上 高志さん(一般財団法人PEACE DAY 代表理事/株式会社LIFULL 代表取締役社長)
まず初めに当財団の代表理事である井上さんから、自己紹介をしていただきました。人々が争う必要のない世界平和はどうしたら実現できるのか、人々が幸せになっていくためにはどうすればいいのかという二点を目指し、なるべく多くの一般市民の声を集め戦争・争い・暴力をなくしていこうと本気で考え、活動されています。
 
*関根 健次さん(ユナイテッドピープル株式会社代表取締役)
24年前にガザ地区に足を踏み入れた時の経験から、人と人を繋いでみんなの力でこの世界を平和に、幸せにしていこうという想いから現在はユナイテッドピープル株式会社を立ち上げ、活動しています。今回の戦争が起きたことで、憎しみが増幅し連鎖するようなことは止めなくてはいけないという強い想いのもと、停戦へ尽力されています。
戦争の現状をお話しいただくと共に、現地の痛みや苦しみをお伝えいただきました。今、遠い日本から何もできることはないと考える方もいるかもしれないけれど、SNSで自分が感じていることを伝えることや、署名活動に参加することで「世論」を自分たちで作っていくことができます。我々が何も行動しないという結果で、1日300名以上の方が命を落としていきます。私たちが今すべきことというのは、半年後や1年後に気づいても手遅れです。「知って行動すること」。ただそれだけです。署名や映画上映会など、私たちにできることは沢山あるとお伝えいただきました。
 
『ガザ 素顔の日常』 全国上映中
 

 
*山岡 仁美さん(一般財団法人PEACE DAY 理事/株式会社グロウスカンパニー+代表取締役)
山岡さんの考える平和の真ん中にあることは、「人間はもちろん、海や森、さまざまな生物を含めた全ての命がその命らしく伸び伸びと輝いている状態」というものです。そのために、世界や社会が平和になって欲しいと心から願い、「人を育成し、組織の変革に伴走する」という役割を持って活動されています。
今回の戦争に関しては、「関係のない人は一人もいない」ということを伝えたい。黙って見ているということは、どこかで戦争を認めていることと同じです。どんな小さなことでも、力でも、重なれば大きな力になるということを伝えていただきました。
 
*成瀬 久美さん(Peace Alchemist/株式会社Eternelle Beaute and Co.代表取締役/蓮葉果紅主宰)
成瀬さんは、アフガニスタンやシリア、イランなどの地域をメインに難民や移民の支援を行なっています。
今回の戦争に関しては、自分が「無力」になってしまう。日本人の多くは、自分がその現場にいないとどこか関係がないように考えてしまいがちだけれど、エネルギー含めて全く関わってないということはないんだということを、私たち国民はもっと知らなければいけないと仰っていました。
 
*谷崎 テトラさん(構成作家/京都芸術大学客員教授)
普段はテレビやラジオの放送作家として活動されていて、環境番組や平和特番なども手掛けられています。現在は、アースデイのネットワークとピースデーのネットワークを繋げて、署名活動を広めていくために尽力されています。このような状況を受けて、今後の「核」についても懸念していて、日本人は「核の危機」を発信すべき責任があると仰っていました。
 
*石山 アンジュさん(一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事/一般社団法人Public Meets Innovation 代表理事)
石山さんは、シェアリングエコノミーという新しい経済概念の普及活動や、ルールメイキングの学校という法律や政策を通して社会を変える学校の事業、コメンテーターとして色々な角度から社会と向き合う活動をされています。
今回の戦争に関しては、毎日犠牲が増え続けていく中で、遠い日本で日々がただ過ぎてしまう無力感を感じながら、毎日を過ごしている感覚がある。絶望的な状況ではあるけれど、決して希望を捨ててはいけない。一人一人が諦めないでそれを示し続けることで、人の良心に働きかけることができると信じています。また、武器を放棄し、それでも国際秩序を作っていくという憲法9条を抱えている「日本人だからこそできること」があるのではないかと熱くお話しいただきました。
 
■オープンディスカション
署名活動についての質問や意見、また今回の戦争に関する想いなどを参加者の皆さんからお話しいただき、理事の方と意見交換を行いました。
 
■最後に・・・
 PEACE DAY monthly 21 #24にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
「平和」を心から目指し活動している財団だからこそできる、そして、想いの伝わる1時間だったのではないでしょうか。
一人一人の力は決して無力ではありません。誰かの想いや行動は必ず、届きます。
今、私たちにできること。行動すべきこと。みんなで力を合わせ、一緒に動き出しましょう。
 
【署名活動にご協力ください】
イスラエル・パレスチナでの「市民に対する無差別攻撃の即時中止/人道的支援の増強/恒久的停戦に向けた平和会議の設置」を日本政府として正式に提案を! 
https://chng.it/JFkkJDcbGq