アイスダンスのフィンランド・ナショナルチームメンバー、折原裕香選手からメッセージ

フィギュアスケートの種目のひとつ「アイスダンス」。一組の男女が音楽に合わせてステップワークやリフトなどを行い得点を競う競技です。

同じく男女一組の「ペア」と大きく異なる点は、ジャンプが無くより表現力が重視されること、また基本的に男女が離れて演技することは禁止されており「氷上の社交ダンス」と称されています。

この「アイスダンス」の選手として現在フィンランドを拠点に活動しているのが、折原裕香（おりはらゆか）選手です。2006年、6歳でフィギュアスケートを始めた折原選手は2016年に全日本ジュニア選手権2位、2017年に全日本シニア選手権4位という成績をおさめ、カナダで活動したあと、2019年にフィンランドに渡りました。その後、フィンランドナショナルチームのメンバーとして活躍し、2022年11月の『NHK杯国際フィギュアスケート競技大会』に出場するために日本に帰ってきます。

そんな折原選手とパートナーのJuho Pirinen（ユホ ピリネン）選手から、ご自身が競技を通して思う平和についてメッセージをいただきました。

ユニゾン（同調）とコネクション（繋がり）で平和を表現します

2年前のPEACE DAYに平和についてのコメントを求められて、私たちは、平和だからこそずっと続けてこられたアイススケートのことを改めて考えました。

リンクで滑ることが楽しいから……それはもちろんですが、私たちは常にCompetition（競技）の世界に身をおいています。

競技には、正確さ、強さ、美しさ、そして賢さも必要です。しかも、アイスダンスという競技は一人ではなく二人で一つの世界を作り出すもの。相手を思いやる気持ちや、常に意見を交換して理解し合って高めていく必要があります。

これこそ、私たちにとっての『平和』！

そう認識して、この2年日々トレーニングを重ねてきました。

私たちは、お互いの意見をまずはきちんと理解することから始めました。そして、ユニゾンの正確さや協調性、演技の中でのコネクションなどに集中して努力してきました。

その結果、ユニゾンとコネクションに関しては、誰にも負けない世界を作り上げることができたと思っています。

今私たちは、お互いにリンクの上でベストを出し合える最高の存在です。

ユニゾン（同調）とコネクション（繋がり）……これこそまさに『平和』のキーワード。

ガチガチに技を競うのではなく、平和と幸せを同時に表現する『競技』を目指しています。

『2022NHK杯フィギュアスケート競技大会』は、私たちにとってのPeace Competitionです。みなさん、応援よろしくお願いいたします。

ユカ・オリハラ
ユホ・ピリネン

折原選手の今後のご活動にご注目ください。PEACE DAYも応援しています！

折原 裕香 プロフィール

Yuka Orihara

2000年6月26日東京生まれ
2006年、6歳でフィギュアスケートを始める

★シングルでの成績
2010年　全日本ノービス選手権カテゴリB 2位
2011年　初めての国際大会　フランスのルースターカップ　ノービスカテゴリ1位
2012年　全日本ノービス選手権　カテゴリA 4位
2012年　全日本ジュニア選手権　15位
2013年　ルクセンブルクでのクープドプランタン杯　9位
2014年　東日本選手権　カテゴリジュニア　3位
2014年　全日本ジュニア選手権　14位

2016年にアイスダンスに転向

★アイスダンスの成績
2016年　全日本ジュニア選手権　2位
2017年　全日本シニア選手権　4位

2018年カナダに渡る

Lee Royerとペアを組む
2018年　アイスダンスで初の海外試合　ポーランドでのトルン杯11位
2018年　Skate Canada Challenge 2位
2019年　Canadian National Championships 5位

2019年フィンランドに渡る

ヘルシンキにあるスケートクラブ『Helsinginluistelijat』所属

フィンランドナショナルチームのメンバーとして、Juho Pirinenとペアを組む
2019年　Finnish national （フィンランド国内大会）1位
2020年　ヨーロピアン選手権18位
2021年フィンランド・ナショナルチームメンバー
2021年　ポーランド・ワルシャワ杯5位
2021年　NRW Trophy1位
2021年　Finnish national 2位

2022年-2023年シーズン・フィンランド・ナショナルチームメンバー
2022年　チャレンジカップ2位
2022年　11月日本で開催される『NHK杯国際フィギュアスケート競技大会』に出場予定