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2023.09.20 ( event )

映像は世界を動かす力がある。国際平和映像祭2023(UFPFF)開催レポート

映像は世界を動かす力がある。国際平和映像祭2023(UFPFF)開催レポート

毎年ピースデーに合わせて開催している「平和」や「SDGs」をテーマとした学生が対象のショートフィルムの祭典、国際平和映像祭 (UFPFF, UNITED FOR PEACE FILM FESTIVAL)。

第13回目となる今年は初めて一般財団法人PEACE DAYとの共催イベントとして、9月18日(月・祝)東京のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催されました。

PEACE DAYスペシャルプログラムとして、一般財団法人PEACE DAY代表理事 井上 高志さん、国際平和映像祭 代表理事 関根 健次さんが登壇したオープニングトーク後、早速映画の上映がスタート。

まずは、劇場公開前の特別先行上映となるドキュメンタリー

ミッション・ジョイ ~困難な時に幸せを見出す方法~』(2024年1月12日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷で公開)を上映しました。

本作は、ダライ・ラマ法王とデズモンド・ツツ大主教の2人のノーベル平和賞受賞者による世紀のハピネス対談映画です。上映後には、話題作『happy – しあわせを探すあなたへ』のプロデューサー清水ハン栄治さんが登壇し、映画についてお話しいただきました。

国連広報センターの後援で開催した第2部の国際平和映像祭(UFPFF)2023では、国際平和映像祭 事務局長 臼井 健太さん、国連広報センター所長 根本 かおるさんから開会の挨拶でスタート。国際平和デー(ピースデー)メッセージをいただきました。

過去最大となる55ヶ国258エントリーの中から選出された10のファイナリスト作品を上映し、学生監督たちが作品に込める熱い想いを伝えました。その後は、特別招待作品の上映の実施や、ウクライナ現地からの報告、札幌国際短編映画祭2023 ピースセレクション作品招待上映『ウィナー』の上映などを実施しました。

ピースデートークには、UFPFF 2018受賞者で東京大学学生の庭田 杏珠さん、2017年にサラエヴォで開館した子ども戦争博物館の創設者のヤスミンコ・ハリロビッチさんがビデオで参加し、asobot inc. 代表の伊藤剛さんの進行のもと、「どう過去の戦争のことを語り継ぎ、未来を平和にするのか?」というテーマでディスカッションをしました。

最後に国際平和映像祭2023の授賞式を実施しました。最優秀賞を受賞したのは、

『ソング・オブ・ザ・ウェイブス』(コロンブ・ド・ヴァラヴィエーイ/IIMデジタルスクール/フランス)

地中海を漂流する移民船で、奇妙な現象に直面する様子をアニメーションで表現。斬新で心惹かれる作品で審査委員の心を動かしました。

「平和」の価値観は人それぞれであり、誰の心にも存在する願い。映像をきっかけに、世界を知り、深く、強く平和を願う1日となりました。