2024.12.02 Monthly21

PEACE DAY 21 #34 開催レポート

11月21日、Earth Day × PEACE DAY の特別企画「世界平和のための作P会議」をオンラインで開催しました。

アースデイ東京、アースデイジャパンネットワーク、NPO法人PEACE DAY、そしてノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会を含む、国内の核兵器廃絶を目指す約40団体の連合体の「核兵器廃絶日本NGO連絡会」が母体の「一般社団法人 核兵器をなくす日本キャンペーン」も新たに連携協力した「作P会議」。(P=PEACE)

参加者のみなさんの自己紹介から始まり、前半は3団体によるキートーク。それぞれの平和に対する考えやアクションをお話いただきました。

「世界平和のための作P会議」に向けて情報共有(アースデイ東京 理事 ハッタケンタローより)

「世界ヒバクシャ展」の取り組み(世界ヒバクシャ展 事務局長 安在 尚人さんより)

「核兵器禁止条約」の現状(核兵器をなくす日本キャンペーン 事務局スタッフ 浅野英男さんより)

後半はチームに分かれ、自分たちにできるアクションを話し合いました。

■身近なことから始めよう

「1日1分、平和を祈る」「笑顔で挨拶をする」「楽しい食事を共有する」など、[小さな行動が世界の平和につながる]といった小さなアクションから始めよう!という意見が飛び交いました。一見すると些細なことのように思える行動も、人と人の心を繋ぐ大切なきっかけになるのではないでしょうか。

また、平和をテーマにした映画祭や音楽祭の開催も意見としてあがりました。エンターテインメントの力で、平和のメッセージを自然に広げていくことで、より多くの方が平和について考えられるではないでしょうか。

■知ることから始まるアクション

また、被爆者の体験をバーチャルリアリティで再現し、多くの人にその現実を疑似体験してもらう案や、世界各地で被爆した人々の声を聞く場を作る提案が出されました。実際に体感することで、より深く理解できるし、より行動に移す人が増えると考えます。さらに、核兵器禁止条約への日本政府の参加を求める活動や、市民ができる署名運動の強化といった政策提言も重要な課題だという意見がでました。

身近なアクションから国際的な運動まで、様々なレベルで平和をについて模索する時間となりました。「平和のことなんて自分には関係ない、できない」と思う方も多いかもしれませんが、「笑顔を向ける」「他人を思いやる」「少しだけ自分を優しくする」といったアクションは誰でも始めることのできる平和へのアクションです。

今回のイベントでは自分にもできる平和へのアクションを再認識することができました。大それたことじゃなくていい、「知る」ということも大きなアクションです。世界平和というと規模が大きく感じますが、日々の積み重ねが未来を変えるのだと、改めて信じたいと強く思える時間となりました。