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PEACE DAY WEEK 2026、全国のプログラムレポート

代々木公園からLIFULL Tableへ。渋谷の劇場で開かれた国際平和映像祭。フランス・アヌシーの公園に集まった6,000人。同じ9月21日前後、実は日本の他の街でも、小さな灯りのような催しがいくつも灯っていました。公式サイトの「PEACE DAY 映画祭」「PEACE DAY WEEK」として登録されていた、全国のプログラムです。

各地で観られていた、あの映画

PEACE DAY本編で紹介されていたドキュメンタリー「Kiss the Future」。紛争下のサラエボにU2を呼びたいという「クレイジーなアイデア」が現実になった実話です。この映画は、実は代々木公園やLIFULL Tableだけでなく、全国各地の小さな上映会でも同時多発的に観られていました。

福岡・博多の「時の場 シネマダイアローグ」では9月20日、定員10名の上映会に続いて感想を語り合うダイアログの時間が設けられました。京都の「ことぶき」でも9月17日に「寿シネマ」として2回上映され、名古屋の「ニッコースタイル名古屋」では9月21日、1ドリンク注文制でドリンク片手に鑑賞できる形で上映されました。吉祥寺のイベントスペース「エスパス・オール」では9月18日から21日までの4日間、「Kiss the Future」に加えて「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」「戦地で生まれたレバノンワイン」というユナイテッドピープル配給の作品も上映され、レバノンワインの試飲まで企画されていました。

銀座では、2013年から250回以上続く市民上映会「銀座ソーシャル映画祭」が9月18日にPEACE DAY連動企画として開催。京都府南山城村では、漫画喫茶「まんぽんたん」が9月21日、「ザ・ウォーク〜少女アマル、8000キロの旅〜」という難民をテーマにしたドキュメンタリーを、絵本の読み聞かせやZINE配布とあわせて上映していました。一つの映画、あるいは一つのテーマをめぐって、福岡から愛知、京都、東京まで、まったく別々の場所で、まったく別々の人たちが、同じ時間に手を挙げていたことになります。

画面の前で、静かに考える時間

映画祭以外にも、「PEACE DAY WEEK」にはオンラインと対面あわせて5つのプログラムが並んでいました。

公益財団法人五井平和財団は、この期間に3つの企画を展開しています。小学生向けに各国の国旗の由来を学ぶ「国旗にこめられた大切なおもい」、大阪・関西万博2025の特別企画として世界80カ国1,300人超の若者が「平和とは何か」を語ったメッセージ動画プロジェクト「Peace Voices」、そして中学生から30歳までを対象に、37カ国・地域の参加実績を持つ対話プログラム「Peace Café」。9月20日に開かれたPeace Caféは英語で進行されながらも、AI自動翻訳による日本語サポートがつけられていました。

東京の「Fabric」では9月23日、一般社団法人Earth Companyが「Earth Lovers Film Day」を開催。5つのプログラムの中で唯一の対面開催です。元難民の両親を持つ社会起業家サミール・ラカーニが、廃棄される石けんをリサイクルして難民や貧困地域に届ける活動を追ったドキュメンタリーの上映と、参加者同士の対話会がセットになっていました。

そして9月21日の0時0分から0時10分まで、株式会社竹千代が展開したのが「LOVEアンドPEACE」。「たった10分間、世界平和に想いを寄せる」というだけの、とてもささやかな企画です。日付が変わった瞬間、どこかで誰かがこの10分間に参加していたのだと思うと、それもまた確かな一つの灯りだったように思えます。

小さな灯りが、あちこちに

代々木公園の熱気も、フランスの公園に集まった6,000人も、渋谷の劇場に詰めかけた観客も、確かにこの週末を象徴する光景でした。でも同時に、定員10名の博多の上映会、40名の南山城村の研修室、そして深夜0時にどこかでそっと10分間目を閉じた誰か。そういう小さな灯りが全国のあちこちに灯っていたことも、この年のPEACE DAYを形づくっていたのだと思います。大きな会場が使えなかった年だからこそ、こうした小さな場所の一つひとつが、いつも以上に大事な意味を持っていたのかもしれません。