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3夜連続オンラインシンポジウムの最終日は「小さな幸せから始まる平和の輪」と題して、NPO法人ピースウィンズ・ジャパンの現地事業調整員である井上慶子さんをゲストに迎えました。平和構築の一歩としての身近な活動がどのように社会に影響を与えるのか、具体的な取り組みと共に語られました。

出演者の紹介
井上 慶子(特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 現地事業調整員)
井上 高志(NPO法人PEACE DAY 代表理事/株式会社LIFULL 代表取締役会長)
この日のPEACE DAYのトークセッションでは、井上慶子さんがウガンダと南スーダンでの平和構築活動について詳しく語りました。井上さんは、難民と現地住民が共存し、互いを理解し合うためのプロジェクトを率いており、その取り組みがいかに地域社会の平和に寄与しているかが具体的に説明されました。
ピースウィンズ・ジャパンは、紛争地域や自然災害の被災地で活動し、人命を救うために迅速な支援を提供しています。今回のトークでは、特にウガンダでの活動が取り上げられました。ウガンダは、難民に対して土地を提供し、彼らが自立して生活できるようにサポートする政策を実施しています。ピースウィンズ・ジャパンは、この政策を支援し、難民と地元住民が平和的に共存できる環境を整えるために、農業支援やジェンダーに基づく暴力防止の啓発活動を行っているのです。
井上さんが語ったさまざまなエピソードの中でも特に印象に残ったのは、実際の現場で出会った女性たちがトレーニングを受け、自立してコミュニティでの地位を向上させたエピソードです。特に、ある女性が「自分の収入を家計に貢献できるようになったことで、家庭内の役割についてパートナーと話し合えるようになった」と語り、また妻が職業訓練に参加する間、夫が子どもの世話をするなど、男性の役割にも変化が現れたといいます。このような変化は、ジェンダーに基づく暴力の減少にもつながり、コミュニティ全体の平和的な共存に貢献しています。
このような「日常の変化」を積み重ねていくことで、平和構築につながっていく様子を知ることができたオンラインセッション。参加者からは、井上さんの実体験に基づいた話に感銘を受けたとの声が多く、日常と平和活動とのつながりを考える良い機会となりました。
9/20は「PEACE DAY 前夜祭」
PEACE DAY 前夜祭の特別イベントとして、映画『トゥルーノース』の上映会&トークショーを開催!上映後には、本作を制作した清水ハン栄治監督が登壇し、映画という表現方法を使ったアクティビズムについて、平和実現の可能性について対話します。
日時:2024年9月20日(金)19:00-21:15(18:45開場)
会場:SCC千駄ヶ谷コミュニティセンター サークルホール
