2021年9月19日 ・ REPORT

<速レポ>必読書続々!3日目の主催プログラム「本からつながるピースデー」

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PEACE DAY WEEK、3日目の主催プログラムは「本からつながるピースデー」。平和を考えて実現するためのヒントになる本をご紹介していく企画です。



ナビゲーターは、放送作家でピースデージャパン共同代表の谷崎テトラさん、クリエイティブディレクターでピースデージャパン共同代表の並河進さん、フリーアナウンサーでオンライン書店SENCE OF WONDER主宰の松尾翠さんの3名。まずは、それぞれが選んだ本をご紹介します。

 

谷崎テトラさんの選書は、こちらの3冊。
①カント『永遠平和のために』
②マーシャル・B・ローゼンバーグ『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』
③A・ミンデル『紛争の心理学』

 

①は「人間には善なる気持ちがあること、平和とは敵意が終わった状態など、平和についての哲学的理念を提示した本」だそう。②は非暴力的コミュニケーションの名著!③は無意識下の心理を説いた気になる1冊です。

 

  

並河進さんの選書はこちら。
④ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』
⑤熊野純彦『レヴィナス入門』
⑥りぼん・ぷろじぇくと『戦争のつくりかた』

 

「なぜ生きているのかを問うよりも、問いを前にどう振舞うかに意味があるということを、常に思い起こすようにしている」と並河さんは④の印象を語りました。他者の存在にこそ無限の可能性があると気付ける⑤。⑥は戦争がつくられてしまうかもしれない未来を提起した話題の絵本です。

 

 

松尾翠さんが選んだのは、この3冊。
⑦キャシー・スティンソン『子どもの本で平和をつくる』
⑧瀬谷ルミ子『職業は武装解除』
⑨くさばよしみ『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』

 

⑦は、子どもたちのために戦後ドイツで国際児童図書館を創設した、イエラ・レップマンの物語を描いた絵本。松尾さんは、「今回の企画とも重なる1冊。本には自分を変えてくれる力がある」と語りました。⑧は世界の紛争地で武装解除を担当してきた瀬谷さんの自伝。⑨は映画にもなったホセ・ムヒカ大統領のスピーチをもとにした絵本です。

 

 

続いて3名のゲストも登場。それぞれ本を紹介してくれました。

 

英治出版代表の原田英治さんは、⑩ロバート・K・グリーンリーフ『サーバンド リーダーシップ』をチョイス。『ティール組織』など組織論の出版で知られる同社。原田さんは「これからのリーダーシップは支配型ではなく奉仕型であるべき、更には、そうした考え方を広めていくシェアド・リーダーでありたい」と語ってくれました。

 

 

ユナイテッドピープル代表・関根健次さんは、⑪ヨハン・ガルトゥング『ガルトゥング平和学入門』をビデオメッセージで紹介。AもBも勝者になるような考え方を提唱し、実際に紛争地域に取り入れられたガルトゥングの実践論について、教えてくれました。

 

 

シンガーソングライターのYaeさんが選んだのは、⑫中沢啓治『はだしのゲン』。

 

誰もが一度は目にしたことのある、日本を代表する漫画ですね。Yaeさんは「『この戦いはおかしい!』という中沢さんの信念が強く伝わってくる」と言います。万人に読み継がれ、これまでも、これからも時代を超えて残る作品でしょう。

 

 

それぞれの本の詳細は、アーカイブ動画でご覧ください。

 

 

また、あなたの“平和を考えるきっかけになる本”の投稿もお待ちしています!各SNSから「#本からつながるピースデー」をつけて投稿してください。