2021年9月23日 ・ REPORT

<速レポ>【Action】旅から生まれたワールド・ドリーム・スクールから考える平和のつくり方

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PEACE DAY 2021 SPECIAL EVENTトークセッション2つ目は、PEACE DAYの理事2人による熱いトークセッションをお届けしました。

 

高橋歩さんは、作家であり、東京・NYで出版社・世界8都市においてレストランを経営、さらに災害支援NPO代表務め、海外貧困地域でのフリースクール「ワールド・ドリーム・スクール」の主宰など、世界中を様々な分野で活動しています。

 

 

モデレーターの佐藤大吾さんは、若年投票率の向上を目的にNPO法人ドットジェイピーを設立。英国発世界最大の寄付サイト「JustGiving」の日本サービス「JustGiving Japan」の運営、国内最大の寄付サイトへ成長させるなど、日本における寄付文化創造にも尽力してこられました。

 

佐藤さんが、高橋さんに始めて出会った20年ほど前から、高橋さんは作家であり旅人で自由人でした。そんな高橋さんが家族と世界を旅する中で気づいたことがあります。それは「自分というものが固まってない子どもは、すぐに人と仲良くなれる」こと。子どもは大人と違って、機会を与えれば、世界中みんなが友達になれるということを実感したそうです。

 

「もし、世界中の子どもたちが世界のいろいろな人と友達になっていたら、友達のいる国との戦争などは起きないのではないか」と高橋さんは話します。

 

ワールド・ドリーム・スクールは、オンラインで受講できるスクール。世界中、その道の一流の人から学ぶことができる学校で、国境を超えて、ともに学ぶ環境を用意しています。現在、ソマリアの少年刑務所にいる元ギャングや少年兵などが学べるような環境も整備中だそう。

  

 

高橋さんの活動の一環で、東日本大震災で被災した子どもたちにスポーツを教える環境をつくりました。そこでスラックラインを覚えた子どもたちが大きくなり、いまは教える立場になっている子もいます。ひとりの子は「震災以降、私はずっと”応援される”立場だった。それはありがたいことだけど、居心地が悪くもあった。今度は自分が応援する側になれたことで、心がすっきりした」と話してくれたそうです。

 

佐藤さんも「恩を受けたらその人へ恩返しをする、または、受けた恩を別の誰かに贈るということが出来ればいい。」と語る。世界中の人と仕事をするようになって初めて世界を知るようになったと感じているそうです。

 

「世界中の人とつながり、友達になる」一人ひとりのつながりが、戦争のない未来への第一歩であるはずです。

 

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