2021年9月23日 ・ REPORT

<即レポ>【Ethical】紛争地域を平和に変えていくために私たちができること

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PEACE DAY 当日の4番目プログラムのテーマは「Ethical」。

 

トークゲストは、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関ガザ地区現地職員の吉田美紀さん、国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表の土井香苗さんのお二人、モデレーターはユナイテッドピープル株式会社の関根健次さんです。

 

難民は世界にどのくらいいるか知っていますか?2020年の年末時点で8240万人だそうです。政治的激変が起きているアフガニスタンでは、今後数ヵ月で数十万人が難民となることが予想されています。

 

 

吉田さんは、難民救済活動を行うガザより、刻々と変化する現地の状況を語ってくれました。今年5月にも大規模な空爆が11日間続き、多くの家屋が破壊されました。復旧は進んでいますが不安定な情勢は今も変わりません。

 

その一方で、わたしたちと同じように、一人ひとりの日常も存在しています。近日公開されるドキュメンタリー映画「ガザ」では、紛争地域で暮らす市民の日常を切り取っています。「ガザは紛争地と報道されがちだが、明るく生きる住民のさまざまな側面を見てほしい」と吉田さん。

 

 

土井さんからは、人権侵害を守る活動の立場から、紛争が長きにわたって続くイスラエル・パレスチナ和平の現状についてお話しがありました。

 

「紛争地域から遠い日本で暮らす私たちができることは?」という問いに、土井さんは「日本は民主主義、私たち市民が政府に働きかけることができる。そしてICC(国際刑事裁判所)に2番目に多くの出資を行っているのが日本。紛争地域に対してICCが有効に働くようにならなければ」と答えます。

 

吉田さんは「難民や紛争地域に住む人びとは、決してかわいそうな人ではなく、わたしたち同じく尊厳をもって人生を生きています。さらに、私の知るガザの人々は日本の文化にとても興味を持っています日本のみなさん、まずは紛争地域に住む人々の生活や文化に興味を持って彼らのことを知り、身近に感じてほしい」と訴えました。

 

 

吉田さんや土井さんが伝えてくれたことは、今、同じ地球で起こっていること。まずは興味を持つことから始めていきましょう。

 

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